スペイン語を勉強していて、難しいと感じるところはいくつかあります。日本語の文法とは全く異なりますし、英語が得意であっても「動詞の活用」の多さや「形容詞の性数一致」などは馴染みがないでしょう。
私を含め、スペイン語学習者を悩ませている「動詞の活用」と「形容詞の性数一致」に対応できる、カシオEx-wordの機能をご紹介します。
ぜひカシオEx-wordを手元に置いて、使い倒してください!なぜカシオEx-wordが良いのか、その理由を説明します。
※私はフランス語の資格DELF B2を取得しており、その時もカシオEx-wordのお世話になりっぱなしでした。紙の辞書や辞書アプリよりも電子辞書をお勧めする理由は、こちらの記事をご覧ください。
※フランス語学習用のカシオEx-wordを持っていたので、スペイン語の辞書機能は後付けで購入しました。
スペイン語を勉強してみて難しいこと
スペイン語を勉強し始めて、約1カ月が経過しました。今はまだ、基本的な文法事項を学んでいる段階です。それにしても、既にスペイン語大変…と感じるのが「動詞の活用」と「形容詞の性数一致」です。
動詞の活用
日本語であれば、私が主語でも君が主語でも、動詞の形は変わりませんよね。「私は考えます」も「君は考えます」も日本語として成立します。
英語であっても、”I think.”も”You think.”も文法的に正しいです。主語が3人称単数の時だけsがついて、”He thinks.”または”She thinks.”になりますよね。英語の動詞で最も活用の種類が多いbe動詞であっても、am, are, isの3種類しかありません。
ところが、スペイン語だと…主語それぞれに対して動詞の活用が変わるのです!つまり6種類の活用形があるということ。pensar(考える)を例にしてみましょう。
yo pienso 私は考える
tú piensas 君は考える
él/ella/usted piensa 彼/彼女/あなたは考える
nosotros/nosotras pensamos 私たち(男性/女性)は考える
vosotros/vosotras pensáis 君たち(男性/女性)は考える
ellos/ellas/ustedes piensan 彼ら/彼女ら/あなたがたは考える
ご覧になると分かる通り、pensarが6つ主語に合わせて活用しています。この活用がスペイン語のあらゆる動詞で同様に起こるので、「え?覚えること多すぎない?」という壁にぶつかるわけです。
形容詞の性数一致
英語の名詞に性はありませんが、スペイン語の名詞には性があります。男性名詞と女性名詞があるということです。
「名詞に性ってどういうこと?」と思われるかもしれません。スペイン語の場合、例外はいくつかありますが、oで終わる単語(tío, amigo, niño...)は男性名詞、aで終わる単語(tía, amiga, niña...)は女性名詞です。
名詞の性だけでも、英語にはない規則に驚かれるかもしれません。ですが、スペイン語ではさらに、名詞の性に合わせて形容詞が変化するのです。
blanco(白い)という形容詞を例にします。
vino(ワイン)は男性名詞なので、白ワインは"vino blanco"です。しかし、casa(家)という女性名詞と合わせて「白い家」と言いたい場合、"casa blanco"は誤りです。必ず"casa blanca"にしないといけません。
カシオEx-wordの便利な機能
ここまでで、スペイン語学習者を悩ませる「動詞の活用」と「形容詞の性数一致」について、何となくイメージできたのではないでしょうか。
問題は、スペイン語の紙の辞書を引くときに、動詞であれば不定詞(原型)、形容詞であれば男性単数に合わせた形が分からないと、意味を調べられないことです。スペイン語の文章を読んでいて、"pienso"の意味が知りたければ"pensar"、”blanca”の意味が知りたければ"blanco"で探す必要があります。
「大変そう…」と思った方、カシオEx-wordが、この問題を解決してくれます!具体的にどんな機能を使えばよいか、説明します。
変化形検索
カシオEx-wordで「現代スペイン語辞典」を開いたら、「見出し語検索」ではなく「変化形検索」に調べたい単語を入力してみてください。
”pienso”の不定詞(原型)が"pensar”であることを知らなかったとしても、"pienso"と入力すれば、候補として"pensar"がきちんと出てきます。もちろん、piensas, piensa, pensamos, pensáis, piensanのどれで調べても、"pensar"に辿り着くことができるのです。
形容詞も同様で、blanca, blancos, blancasのどれを変化形検索に入力しても”blanco”が候補に挙がってきます。
スペイン語学習者にとって、これはかなり心強い機能ではないでしょうか。
活用表
次にお勧めしたい機能が「活用表」です。スペイン語の動詞は、主語に合わせて活用するだけでなく、時制によっても形が変わります。
直接法現在、直説法点過去、直接法線過去、直説法未来、直説法過去未来、命令法、接続法現在、接続法過去-ra形...
8つの時制で、かつ6つの主語に合わせて動詞が活用するので、1つの動詞でも約48の活用形があるということです。その中でも頻繁に使われる活用形と、文法的に正しくてもめったに使われない活用形はありますが、それにしたって48は多いですよね…。
カシオEx-wordの「現代スペイン語辞典」で動詞を検索すると、左上に「活用表」があり、そこを押すとその動詞の活用表のページに飛べるようになっています。
全ての動詞の全ての活用を暗記するのは非常に厳しいので、動詞を検索する都度、活用表を確認する癖をつけるのがお勧めです。何度も繰り返し見ることで、活用の仕方が身に付いてくると思います。
まとめ
スペイン語学習者を悩ませる文法の特徴と、カシオEx-wordをお勧めする理由を述べてきました。スペイン語に慣れてくれば不定詞の形、形容詞の男性単数形で調べることができるようになると思います。
ですが、スペイン語初心者にとってはそれこそが難しく、時間をとられるところなのではないでしょうか。
カシオEx-wordの変化形検索を使えば、活用した動詞でも女性形の形容詞でも、簡単に見出し語に辿り着くことができます。活用表に飛べば、すぐに動詞の活用を復習することができます。
スペイン語学習の強い味方、カシオEx-wordと一緒にスペイン語頑張りましょう!