長期の留学に行くなら特に、事前の準備は欠かせません。行きたい大学をしっかりと調べることはもちろん、大学への申請、奨学金の申し込み、クレジットカードの準備、留学VISAの取得、引っ越しなど、留学に必要なことは実は沢山あります。
今回は、イタリアに1年弱留学した私が、実際にどのようなスケジュールで留学準備をしたのか、一例をご紹介します。
- 留学に興味があるけど、何から始めたらよいか分からない方
- 留学経験者の留学準備の内容が知りたい方
- 留学は決まったけど、どのようなスケジュールで動けばよいのか目安を知りたい方
参考になれば嬉しいです!
※あくまで一例ですので、ご自分のスケジュールに合わせて準備を進めてくださいね。
- 9月 カリフォルニアで短期留学を経験 (長期留学開始の1年前)
- 10~12月 留学先に目星をつける
- 1~3月 語学を頑張る
- 4, 5月 留学先の大学/奨学金の申請
- 6, 7月 留学に必須なモノの準備
- 8月 渡航
- まとめ
9月 カリフォルニアで短期留学を経験 (長期留学開始の1年前)
全てはここから始まりました。もともと留学に興味はあったものの、海外に行ったことがない私が、いきなり1年の留学に挑戦するのは、さすがにハードルが高かったです。なので、約3週間の短期留学プログラムに参加して、そこで自分の海外適応力のようなものを測ろうと考えました。
必ずしも短期留学でなくても構いませんが、留学を決める前に最低一度はどこか海外に行ってみて、慣れない場所/環境への自分の適応力を知っておくことをお勧めします。
適応力がないと留学は絶対できない、と言いたいわけではありません。仮になければないなりに、事前の下調べをしっかりしたり、留学経験者に話を聞いたりという対策を人一倍行ってもらえればと思います。
※短期留学で感じたカルチャーショックのお話。
10~12月 留学先に目星をつける
留学したいという思いが芽生えたら、留学先を考えましょう。1年前に確定していなくてもよいですが、準備は早いにこしたことはありません。まずは「ここは面白そうだな」という場所に目星を付けましょう。
自分が留学で何を重視するのかを考える
目星をつけるときに大切なのは、何のために留学に行くのかではないでしょうか。私は、海外に住んでみたい、沢山旅行したいというような動機も悪いとは思いません。
ただ、留学はお金も時間もかかるので、帰国した時に、何も得るものがなかったというのはもったいないとは思います。確固とした信念や決心がないと留学に行けないわけではありませんが、「この国で、この大学でこういうことをしてみたい」ということは、ぼんやりとでも持っていた方がいいです。
行ってみて、それが途中で変わってもいいので、自分が何をしたいのか考えることから始めてみてください。
※何がしたいのか分からないときは、こちらの本で内省してみるのはいかがでしょうか。
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド (八木 仁平/KADOKAWA)
興味が湧いた大学のHPを見てみる
何となくでも留学の目的が見えてきたら、それが叶えられそうな留学先を調べます。
私は、自分が通っていた大学の協定校の一覧から、適した大学を探しました。海外留学を推進しているような大学であれば、協定校から選ぶのがお勧めです。
興味が湧いた大学があれば、そこのHPを見てみましょう。今は世界中の大学がHPを展開していますし、英語版のページもあるところが多いです。
- どんな場所にキャンパスがあるのか
- どんな授業を受けられるのか
- 授業の言語は英語か
- 留学生向けの寮があるか
といったことを調べるとよいと思います。
語学要件を調べる
行ってみたい大学に目星がついてきたら、そこに留学するための語学要件を調べましょう。
TOEFLで何点以上、IELTSで何点以上、DELF B2以上などの要件がある場合、事前にテストを受けるためのスケジュールを確認しなければなりません。さらに、要件をクリアするために試験勉強も必要です。
留学に行きたかったのに、語学要件がクリアできなくて延期になった…というような話も聞いたことがあります。語学要件は特に早めに調べて、スケジュールを調整しましょう。
1~3月 語学を頑張る
留学をスタートさせる半年前くらいには、留学先を決めておけることが理想です。よく吟味して留学先を決めたら、語学も頑張りましょう。
基礎的な語学力があって留学を開始できれば、その後の生活がスムーズになります。
イタリア語教材購入
形から入るということも大切です。私はイタリアを留学先にしたので、文法書や単語帳を買って、イタリア語を勉強しました。
留学経験者の先輩の話を聞く
この時期に、留学経験者の先輩の話を聞きました。
- 留学準備で大切なこと
- 留学中に苦労したこと
- 日本から持って行った方がいいもの
- 留学中に旅行してよかった場所
など、聞いておくと自分の留学生活がイメージしやすくなりますよ。
4, 5月 留学先の大学/奨学金の申請
留学開始まで半年をきると、いよいよ本格的な留学準備が必要です。
留学先の大学に申請
留学する大学によって時期は異なりますので、いつまで申請すればよいかを調べておきましょう。どんな書類が必要で、いつまで誰に提出するのか。気づいた時には締め切りを過ぎていた…ということがないように気を付けてください。
私はイタリア語で提出する書類があり、事前にイタリア人の先生に添削してもらいました。英語でも、先生に添削を依頼することがあると思うので、余裕を持って準備したいところです。
奨学金の申請
留学準備の中でも、重要度が高いのが奨学金ではないでしょうか。どんな種類の奨学金が合って、申請するにはどんな書類が必要か、ここでもしっかりと調べる必要があります。
文部科学省の「トビタテ!留学JAPAN」などが有名です。また、大学独自の制度もあるかもしれません。私は大学で枠のあった奨学金をいただくことができました。
【文部科学省】トビタテ!留学JAPAN - その経験が、未来の自信。
6, 7月 留学に必須なモノの準備
大学も決まり、お金の目途もたったら、留学準備も最終段階です。私は6, 7月に準備しましたが、本当はもっと早くからやっておけばよかったとも思います。
銀行口座など、渡航ぎりぎりになってしまいました。ぜひ反面教師にしてください。
就学VISA
留学する国によりますが、1年弱イタリアに留学するには就学VISAが必要でした。これがなかなか大変なのです…!
申請書の書式が突然変わっていたり、問合せの電話をしても全然つながらなかったり…。私が申請した時は、直前に申請に成功した先輩がいたので、その方のノウハウを引き継いで何とか取得に至りました。
海外保険
留学先でどんな事態に陥るか分かりませんので、保険には入っておきましょう。私は大手の中から、東京海上日動を選びました。
銀行口座開設
日本円で入金して、外貨で引き出せる口座が欲しくて、新生銀行とマネパカードで口座を作りました。
8月 渡航
私は9月から授業開始だったので、8月の半ばに渡航しました。
授業が始まるまで1カ月弱あったので、アパートの近くのスーパーを覚えたり、ルームメートと仲良くなったりという余裕が持てました。
まとめ
9月授業開始に合わせた、実際のスケジュールをご紹介しました。留学を考えているなら、何でも早めに行動することをお勧めします。
特に、語学要件をクリアする必要がある方は、いつまで何点とればよいか、そのためにはどんな風に勉強すればよいかをよく検討してみてくださいね。