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1年間のイタリア留学で感じた、カルチャーショック3選


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日本では考えられなかったり、

大きな違和感を感じたりというカルチャーショックは、

長期の留学生活にはつきものです。

 

 

初めは驚いたり戸惑ったりするかもしれませんが、

その国の文化を知って、新しい価値観に気が付くきっかけにできたら、

その後の人生がより豊かになりますよね。

 

 

 

1年弱イタリアに留学した経験から、

実際にどんなカルチャーショックがあったのか、私の例をご紹介します。

 

特に印象的だった内容を3つ選びました。

 

 

  • イタリア留学を検討している方
  • イタリアでの生活を知りたい方

 

お役に立てば嬉しいです!

 

 

※約3週間のカリフォルニア生活で感じたカルチャーショックについても、

記事にしてみました。

knonononai.hatenablog.com

 

 

 

 

コミュニケーションの取り方

イタリアでの留学生活も半年近く経った頃。

 

 

始めは全く聞き取れなかったイタリア語が、

少しずつ聞き取れるようになってきたのに、私は悩んでいました。

 

 

 

イタリア人同士が話している内容が何となく理解できても、

なかなかその会話に参加できないのです。

 

 

リスニング能力は絶対に向上しているし、

語彙だって増えてきているのに、なぜなのか…。

 

 

イタリア語が分かるようになってきた分、

会話に混ざれないもどかしさを強く感じるようになっていました。

 

 

それが解決できたのは、

イタリアと日本でのコミュニケーションの取り方の違いに気づけたからです。

 

 

イタリア人が複数人集まった会話は、

日本人のように

 

「誰かが話している間は、その人の話を聞く。聞いてから自分が発言する」

 

という方法では進んでいかないのです。

 

 

 

 

その場のみんながいっせいに意見を話しだすことも珍しくなく、

そんな中で自分の発言の順番を待っていては、

声を発する機会がやってこないのです。

 

 

 

コミュニケーションの面では、

これが大きなカルチャーショックでした。

 

 

そのことに気が付いてからは、積極的に声を出す、

何か発するということを繰り返しました。

 

 

 

私はイタリアのシエナ大学が主催するイタリア語の資格、

CILS B2を取得していますが、

 

合格できたのはイタリアでイタリア語で沢山コミュニケーションをとったからだ

という自負があります!

 

 

※こちらの記事で詳しく紹介しています。

knonononai.hatenablog.com

 

 

※CILS B2に合格した勉強方法。

knonononai.hatenablog.com

 

 

終わらない食事

ピザにパスタ、リゾット、スイーツならティラミス、ジェラート

最近ではマリトッツォもとても人気が出ましたよね。

 

 

イタリア料理好きな日本人は沢山いますよね。

私もその1人です!

 

 

世界的に見ても、イタリア料理が苦手だという人は、

ごく少数なのではないでしょうか。

 

 

 

それだけイタリア料理が好まれるのは、

イタリア人が食に対してこだわりを持って、

美味しいものをつくってきたからでしょう。

 

 

 

イタリア人だって、もちろん毎晩のようにフルコースを食べているわけではなく、

簡単に食事を済ませることもあります。

 

 

しかし、大事なお客さんを家に呼んだり、

親しい友人が集まったりする時には、

豪華な料理を用意して、

沢山しゃべりながらゆっくりと食事の時間を楽しみます。

 

 

私は、トスカーナ地方出身の

イタリア人の実家に招待してもらったことがあります。

 

 

彼女の母は、娘の友達のイタリア人と私のために、

夕飯をたっぷりと準備してくれました。

 

 

イタリア人の家に招待されると、

力の入った料理でもてなしてもらえることがあると何となく知っていましたが、

それが私の想像を超えていました!

 

 

 

夕方に「夕飯の準備をするから、お菓子でも食べて待っていて」と言われて、

少しビスケットを食べて待っていました。

 

 

出てきたのは、サラダと日中から準備されていたラザニアに、キッシュ、

お父さんが生地から準備してくれたピザです。

 

飲み物は、やはりワインでした。

 

 

 

これだけで相当豪華で、大満足なのですが、

「まだ食べられるよね?」というようにお肉も出てきました。

 

 

相当苦しくなってきたのですが、「チョコケーキを手作りしたから」と言われて、

少しなら…といただきます。

 

 

続けて「食後にフルーツを食べた方がいいよ」と言われて、

オレンジを勧められます。

 

 

最終的に、食後酒をいただいて閉幕となりました。

 

 

 

次々と出てくる間に沢山しゃべるので、

夕食に平気で2, 3時間かかっても不思議ではありません。

 

 

誰かと食べる、話す、飲むという時間を大事にしていることを実感しました。

 

 

ちなみに、いただいた料理はもれなく美味しかったです。

本当に貴重な経験です。

 

 

 

 

※イタリアでよく飲まれる食後酒はグラッパです。

 

 

 
 

家族との関係

イタリアの街に出ると、

電話で何やら話しながら歩いている人よく見かけます。

 

 

日本の公共交通機関では通話は控えるべきとされていますが、

イタリアの電車やバスの中で通話している人は珍しくありませんでした。

 

 

 

イタリア人とルームシェアを始めた時も、

ルームメートがしょっちゅう電話している様子が、少し不思議でした。

 

 

彼らは誰と何をそんなに話しているのか。

 

 

 

もちろん人によるところはありますが、

イタリア人の通話の多くは、家族と近況を話すというものでした。

 

 

一人暮らしを始めた日本人の大学生が、たまには親と電話する一方、

実家を離れたイタリア人の大学生は、毎日のように電話する人もいます。

 

 

 

日本人の大学生でそんなに頻繁に家族と電話する人を知らなかったので、

私の目には始めとても不思議に映りました。

 

 

失礼ながら、何か家族内でトラブルがあって、

連絡する必要に迫られているのかと思ったほどです。

 

 

実際のイタリア人の親からの電話内容は、

元気にしてるのか、今朝は何を食べたのか、授業はどうだ、

友達の○○は元気か、友達の××はどうだ、ルームメートは今何をしてるのか、

今日は何を作るのか、住んでいるところのスーパーの品揃えはどうだ…

というようなことです。

 

 

 

学生の方も、今日は○○の授業を受けた、先生はどんな感じだ、

友達の○○は元気だ、友達の××とは一緒にご飯を食べた、

ルームメートは勉強しているところだ、

父は元気か、妹は勉強しているか、飼っている猫はどうしているか…

と言うことを答えたり聞いたりしていました。

 

 

 

日本人にとっても家族は大事だと思いますが、

大事にする方法がイタリア人の頻繁な通話とは異なる気がします。

 

 

イタリア人の「家族が大切」というのは、

頻繁な通話によく表れていると思いました。

 

 

自分もたまには家族に連絡しよう、という気持ちになりました。

 

 

まとめ

イタリアで感じた、カルチャーショック3選をご紹介しました。

今まで知らなかったイタリア人、イタリア生活の一面を知ってもらえたでしょうか。

 

 

 

総じて、私はイタリアという国もそこに住む人々も好きだなあと思います。

 

 

自分の意見をどんどん発言し、美味しいものはみんなで楽しみ、

家族とのつながりを大切にする。

 

 

いきいきとした人生につながる習慣ですね!