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【感想】益田ミリの旅エッセイ2冊で、国内旅行気分を味わおう


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コロナが世界で流行し始めて、はや2年…。

 

海外旅行はまだ難しそうですが、国内旅行は少しずつできるようになってきたのではないでしょうか。

 

旅行好きの方は、次に行ってみたい国内の旅行先はどこですか?

 

この記事では、益田ミリさんの国内旅行エッセイを2冊ご紹介します。

 

  • 国内旅行が好きで、次はどこに行こうか考え中
  • 益田ミリさんの作品が好き

という方にお勧めです。

 

 

日本中を旅したエッセイなので、国内旅行の行き先を考えている方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

47都道府県 女ひとりで行ってみよう (益田ミリ/幻冬舎)

 

 
 

「すーちゃん」「僕の姉ちゃん」などで有名なイラストレーター、漫画家、エッセイストの益田ミリさんが、毎月1都道府県を4年ほどかけて訪れたエッセイです。

 

北から順番に旅したわけではなく、ミリさんの都合に合わせて忙しいときは近場、時間があれば遠いところ。

 

ちなみに1県目は青森、2県目は三重、3県目は北海道と続き、最後は東京で締めくくりです。

 

47都道府県を制覇するのに、約220万円かかっているとのこと。その経験を1冊のエッセイで味わえるのですから、お得ですね。

 

 

益田ミリさんは、計画をがっつり立てて旅行しているわけではない印象で、そこが本書の面白いところです。

 

行き当たりばったり、下調べもさらっと。旅行先の名物を必ず食べるわけではない。

 

 

なので「なるべく多くの観光名所を効率よく周りたい!」「旅先では必ず、その土地の美味しいものを食べなければ!」という方には、少々歯がゆく感じるところがあるかもしれません。

 

 

これくらい肩の力を抜いて、意気込みすぎず、自分に正直な旅もいいよね!と楽しめれば素敵ですね。

 

 

ちなみに、私が特に気になった場所はこちら。

 

 

大阪府

えびす橋から道頓堀川に飛び込む人たちに、驚きました。

 

「47都道府県 女ひとりで行ってみよう」は2011年に出版されているのですが、今もこんな様子が見られるのでしょうか。

 

ミリさんは大阪出身なので、地元の光景ということでしょう。

 

私は、大阪をゆっくり観光したことがありません。国内でもカルチャーショックを受けられるかもしれない、という予感がしました。

 

 

富山県

岩手に行こうとしたけれどよいプランがなく、まだ行っていない「富山県か、愛媛県か、大分県あたり」というリクエストで、旅行会社に相談したそうです。

 

旅行会社の方は、どんな決め方?と思ったことでしょう。

 

 

黒部ダムに行ってみたくなりました。

 

私は山より海が好きですが、「アルプスの少女ハイジ級の美しい山々や湖の景色」という描写に、「富山、いいかも」と考え始めました。

 

 

ひとり旅って何も悪いことじゃないのに、まわりが複数で来ている人ばかりだと、何だかいたたまれない気持ちになることがあります。その辺りの葛藤にも、共感したエッセイです。

 

 

心がほどける小さな旅 (益田ミリ/幻冬舎)

 

 

 

「47都道府県 女ひとりで行ってみよう」から約5年後に出版されています。

 

5年を経て、旅慣れ度が上がっているような気がする…。

 

 

季節に合わせて、タイトルの通り心がほどけるような小さな旅を集めています。

 

今回はひとり旅だけでなく、編集者の方と一緒だったり、友達と会ったり。

 

おすすめ情報のページもあって、「47都道府県 女ひとりで行ってみよう」よりも、旅行計画の参考になりそうです。

 

 

贅沢な休息のようなホテルでの朝食、ちょっと挑戦した大合唱の練習…。いつもと違う場所に足を運ぶことで見える新鮮な光景を、益田ミリさんの文体で知ることができます。

 

 

自分が旅してほっこりするのはもちろん素敵ですが、人が旅して癒された過程を読むだけで、少し自分の心も和らぎますね。

 

 

私が気になった場所はこちら。

 

 

秋芳洞 (山口県)

日本の美しい風景の写真はたくさんありますが、鍾乳洞の中のちょっとした異世界に入り込んだ空気感は、写真だけでは分からないですよね。

 

鍾乳洞に行く機会はなかなかないですが、小学生の頃に親に連れて行ってもらったことを覚えています。

 

その中だけひんやりと涼しくて、コウモリまで飛んでいて。秋芳洞の回では、そんなことを思い出しました。

 

 

きらきらうえつ (新潟県~山形県)

きらきらうえつ」。

 

すごいキラキラネームみたいですが、新潟県から山形県酒田までを結ぶ日本海沿いの観光列車のことです。

 

 

調べてみたところ、現在は残念ながら走っていないようです。

 

「いつか乗りたい」ではなく、「乗りたかったな」という思いに変わってしまいました。

 

行きたい場所、試してみたいものが、いつまでも叶えられるわけではないんだよな、と実感しました。その分、走っていた当時に乗ったミリさんのエピソードは貴重なものだと思います。

 

 

まとめ

国内旅行気分を味わえる2冊をご紹介しました。

 

自由に旅行できるようになったら、どこから旅行に行こうか?

 

2冊を読んで、そんな楽しい気分になってもらえたら嬉しいです。

 

 

※海沿い好きによる、海がきれいな街を訪れた記録。

knonononai.hatenablog.com