TOEIC Listening ＆ Readigのスコアが高いと転職で有利になったり、
昇進の条件になっている大企業があったりしますよね。
TOEICは英語力を証明するのに、有効な資格です。
とはいえ、TOEICで900点を超えるのは、
忙しい社会人にとっては簡単なことではありません。
そこで、この記事ではこんな内容を紹介します。
- 社会人が独学で、9カ月でTOEIC920点を達成した勉強のスケジュール
- 920点を達成するために使った参考書5冊
- 参考書をどの順番で使い、どれくらいの期間をかけて、どのように勉強したか
忙しい社会人の方こそ効率的な勉強方法で、
目標とする点数を達成してほしいと思っています！
参考になる箇所を取り入れてもらえたら嬉しいです。
※Bizmatesを使った英語学習について、私の記事が下記サイトで紹介されています！
【9カ月で勉強した内容を5行で要約】
9か月のスケジュールを順を追って説明する前に、
まず勉強量と参考書をご紹介します。
- 公式問題集 2週
- でる1000問 6週
- 金のフレーズ できる限り沢山！数えておりません。
- 直前の技術 2週
- 新形式精鋭模試 5回分×2週×2種類(ListeningとReading)
こうして見ると、特に「でる1000問」は頑張りましたね。
【ポイント】
- 「でる1000問」は文法の理解だけでなく、分からない単語を全て調べて、単語学習にも利用する。
- 調べた単語は「金のフレーズ」に書き込んで、自分オリジナルの単語帳にする。
- 「直前の技術」は、購入後に一度解いて、模試でテクニックを定着させる。試験直前にも、もう一度解く。
TOEIC900点超えの難易度
直近のTOEIC公式HPのデータ(2021年度の平均)を見ると、
TOTALスコアが895点以上の人の割合は、全受験者のわずか4.2%です。
公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧｜TOEIC Listening & Reading Test 公式データ・資料｜【公式】TOEIC Program｜IIBC
それだけTOEICで900点を取るのは、高い壁なんですね。
TOEIC勉強前の英語力
同じTOEIC900点超えを目標としても、
現時点で800点の人と600点の人では、必要な時間や参考書が変わってきますよね。
一例として、私がTOEICを勉強する前の英語力をお伝えします。
私は英語圏への長期滞在経験はなく(3週間の短期留学は経験あり)、
学生時代に受けたTOEFL ITPは527点でした。
TOEICに換算すると665点くらいです。
約665点から920点を達成した勉強法として、
ご参考になれば嬉しいです。
TOEIC受験までのスケジュール
それでは早速、10カ月で920点を達成した勉強方法をご紹介します。
本格的にTOEICに向けて勉強を始めたのが2020年3月で、
受験したのは2020年の12月でした。
TOEIC受験9カ月前 2020/03月
- TOEIC900点超えるという目標を立てる
- 教材購入①
私がTOEICを受けようと思ったのは、
メジャーな英語の資格なのに、これまで受験したことがなかったからです。
英語力に自信があったわけではありませんが、
仕事で英語を使う機会が多かったので、
せっかくなら高い目標を持って勉強しようと思いました。
TOEICは990点満点なので、9割以上取れたらすごいよね、
という理由で900点超えを目標にしました。
そこで、まず最初に行ったのが、
よい教材を調べて購入することです。
受験10カ月前に購入したのは
「公式問題集」、「金のフレーズ」、「でる1000問」の3冊です。
TOEIC(R)テスト公式問題集 新形式問題対応編/国際ビジネスコミュニケーション協会
【使い方】
本番と近い形式で何度も解けるように、まずマークの解答用紙をコピーしました。
自分の今の実力を知るために、一度時間を測って、
マークしながら解いてみることをお勧めします。
公式問題集で何点取れるか分かったうえで、
どの分野に力を入れると高得点がとれそうか、対策を考えてみてください。
TOEIC L＆R 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TSET 特急シリーズ) (TEX加藤/朝日新聞出版)
【使い方】
夜寝る前に10分、通勤電車の中で往復40分程度、
習慣化して何度も繰り返し見る癖をつけました。
金のフレーズは、TOEICに頻出の単語だけが集められた単語帳なので、
本気で高得点を狙う方は購入必須の参考書です！
TOEIC受験8か月前 2020/04月
- 「でる1000問」1週目
3月に購入した「でる1000問」を解き始めました。
1000問以上ある文法問題集で、まずは1週しました。
TOEIC L&R テスト 文法問題 でる1000問 (TEX加藤/アスク)
【使い方】
まずはスピーディーに文法問題を解ける力をつけましょう。
全ての問題に解説がついているので、間違った箇所はどうして間違ったのか、
よく復習しました。
TOEIC受験7か月前 2020/05月
- 「でる1000問」2週目
- 教材購入②
「公式問題集」、「金のフレーズ」、「でる1000問」の3冊に加え
「直前の技術」を購入しました。
「でる1000問」に出てくる単語が、
全て「金のフレーズ」に載っているわけではなかったので、
意味を知らなかった単語は全て「金のフレーズ」に自分で書き足しました。
【ポイント】
「金のフレーズ」を自分にとって最強の単語帳にすること！
- 単語帳に載っていなくて、TOEICを勉強していて分からなかった単語は、全て自分で書き足す
- なかなか覚えられない単語は、イラストをつけてイメージを持たせる
- 意味を覚えていない単語、意味が分かっていてもそれがすぐに出てこない単語だけに付箋で目印をつけて、その単語だけ何度も繰り返し見る
TOEIC受験半年前 2020/06月
- 「直前の技術」を一通り解く
「直前の技術」は、TOEICの11日前くらいから解くことを想定されています。
試験の直前ではなかったですが、
どのような技術があるのかを先に知ってきたかったので、
7カ月前に一通り解きました。
一度「直前の技術」を身につけることで、その技術を使いながら、
模試を解く練習ができるので、よい取り組みだったと思います。
特に、リスニングの問題を先読みする力が着きました。
TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術-受験票が届いてからでも間に合う11日間の即効対策
【使い方】
「直前の技術」を先に身に着けたうえで、模試を何度も解くことが効果的です。
実際の試験直前にも、総復習的にもう一度使うので、
本に直接答えを書かないでおきましょう。
TOEIC受験5か月前 2020/07月
-
「でる1000問」3週目
私がTOEICを受験した2020年は、コロナの影響で、
受験できるかどうかが抽選によって決まる回が何度かありました。
7月は抽選に落ちてしまって、若干モチベーションが下がりました…。
でも、勉強する時間が増えたと前向きにとらえて
「でる1000問」の3週目を行いました。
「でる1000問」は3週目でも、正答率がかなり上がるわけではありませんでした。
むしろ、1, 2週目では間違わなかった問題を間違うこともありました。
きっと運で当たっていたんでしょうね。
自分の苦手をはっきりさせるためにも、「でる1000問」は2週以上解きましょう。
TOEIC受験4か月前 2020/08月
- 「でる1000問」4週目
- 「公式問題集」2回目
またしても抽選に落ちました。
「でる1000問」は4週目です。
文法問題だけ勉強しているように見えるかもしれませんね。
ただ文法問題を解いているのではなく、
分からない単語はたとえ正誤に関係がなくても必ず調べ、
金のフレーズに書きこむということを繰り返していました。
その分、単語が定着するからです。
「公式問題集」の2回目を、時間を守って解きました。初めて解いた時よりも、
誤答が減ってきました！
TOEIC受験3か月前 2020/09月
-
教材購入③
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「でる1000問」5週目
-
「新形式精鋭模試」4回分
「新形式精鋭模試」を購入しました。
これで、購入した参考書は全てです。
私は、「新形式精鋭模試」のリスニングもリーディングも購入しましたが、
明確に自分の苦手な箇所が分かっている方は、どちらか片方でもいいと思います。
TOEIC本番の試験に近い難易度の模試が5回分も入っていて、大変お得な参考書です！
TOEIC(R) 新形式精鋭模試 リスニング (加藤 優他/ジャパンタイムズ)
TOEIC(R) 新形式精鋭模試 リーディング (加藤 優他/ジャパンタイムズ)
【使い方】
毎週末、模試1回分を時間を守って解きます。
間違った問題は、時間を気にしなければ解けるのか、
時間があっても解けないのかを見極めます。
時間があれば解ける場合は解くスピードを上げることを意識し、
時間があっても解けない場合はその原因をつぶします。
単語なのか、文法の知識なのか。
そうすることで、自分の弱点が少なくなって、得点が上がっていきますよ！
TOEIC受験2か月前 2020/10月
- 抽選にようやく受かる
- 「でる1000問」6週目
- 「新形式精鋭模試」1回分と復習
「新形式精鋭模試」の残り1回分を解いて、
「でる1000問」も復習しました。
6週してもミスする問題は必ずあります。
全問正解はできないのです…。
一度は分かったつもりで正解した問題でも、
次解いた時には間違うことも沢山あります。
そういう問題は、分かりきっていない証拠なのです。
TOEIC受験1か月前 2020/11月
- 「直前の技術」と「新形式精鋭模試」をもう一度解く
TOEIC受験まで1カ月となりました。
改めて「直前の技術」を解き、
自分が全てのテクニックを身につけられているか、模試を解きながら確認します。
間違った箇所はどうして間違ったのか、必ず復習しました。
TOEIC初受験 2020/12月
TOEICで900点を超えるという目標を立ててから、
10カ月後にようやく受験することができました。
Listeningの先読みテクニックが上手くできた！と思っていたら、
なんとListeningは満点でした！
「直前の技術」と何度も解いた「新形式精鋭模試」のお陰ですね。
受験から約2週間後、点数がメールで届きました。
Listening 495点 Reading 425点 Total Score 920点
TOEIC受験後 2021/1月
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試験結果の公式認定証が届く
試験から約1カ月で、認定証が郵送されてきました。
まとめ
独学9カ月でTOEIC920点を達成した勉強方法をご紹介しました。
忙しい社会人の方が勉強をするのは大変なことだと思いますが、
TOEICで高得点をとって、昇進や転職がうまくいくことを願っています！
