フランス語学習者で、留学や渡仏のためにDELF B2を目標にする人は多いのではないでしょうか。ただでさえ難しい言語と言われるフランス語で、中上級レベルのB2に合格するのは大変、独学では対応できないと思いますか?
フランス語圏の留学経験なし、日本でフランス語のレッスンも受けていない、語学が趣味なだけのKのが独学でDELF B2を取得した勉強法をご紹介します。
- フランス語文法の規則にさらっと目を通す
- DELF B2でよく出る単語を覚える
- DELF B2の問題集を解く
- 分からなかった箇所を質問する
- フランス語を読む・聴く機会を増やす
- フランス語を声に出して話す
- まとめ
フランス語文法の規則にさらっと目を通す
独学でフランス語を学ぶなら、1番最初にお勧めするのは文法の規則にさらっと目を通すことです。
ただ、ここで強調したいのは「さらっと」という部分です。文法を完璧にしようと思う必要はなく、勉強していて疑問が出てきた時に「なんかこれ、文法書に書いてあった気がする」くらいに振り返れる状態であれば充分です。文法はもちろん大切ですが、どんどんフランス語で書かれた文章や音声に触れて、
「こういう言い回しがよく出てくるな」→「こういう文法規則があるからなんだ」
という順序で覚える方が効率的です。そうでないと真面目な方ほど「なんでこういう文法の決まりがあるんだろう…」というドツボにはまってしまう危険があります。なので、文法の規則は初めはさらっと目を通し、気になる文が出てきた時に調べ直すという手順をお勧めします。
かんたんフランス語小辞典ー2ページで早わかり (鈴木 豊他/朝日出版社)
DELF B2でよく出る単語を覚える
文法をさらっと学んだら、次は単語を覚えます。DELF B2レベルの単語帳となると、日本では出版されていないと思います。Kのも本屋でフランス語学習のコーナーを何度か見ましたが、ほとんどがフランス語諸学者向け、またはフランス旅行に役立つという内容の単語帳でした。
Vocabulaire progressif du francais-Nouvelle edition B2-C1.1/Klett Sprachen GmbH
↓回答集(Corrigé)は別売りです。
Vocabulaire progressif du francais-Nouvelle edition B2-C1.1 Corrigé/Klett Sprachen GmbH
ここに出てくる単語の意味をひたすら調べ、ノートに書きます。そして、そのノートを毎日就寝前10分などと決めて見返します。日本語訳された単語帳がないなら、自作するしかないですよね…画質があまりよくないのですが、参考までにノートを掲載します。
DELF B2の問題集を解く
DELF B2の頻出単語を一通り調べたら、さっそく問題集を解いていきます。基本的ですが大事なことは、必ず自分が受ける試験の対策本を購入することです。なので、DELF B2に受かりたい場合、フランス語検定の試験本をやることに意味がないとは言いませんが、DELF B2の対策本の程の効果は期待できません。
Réussir le DELF B2/Didier
分からなかった箇所を質問する
独学でフランス語を勉強していて、最も困るのは分からない箇所が出てきた時です。フランス語ネイティブの友達がいたり、フランス語のレッスンを受講していたりすれば質問できると思いますが、独学の場合はその相手がいないことが多いのではないでしょうか。
そこでKのが使っていたのは、言語交換アプリHello Talkです。
Hello Talk
母語を日本語、学習している言語をフランス語に設定すると、母語(または教えられるレベル)がフランス語の日本語学習者を検索することができます。フランス語の質問を投稿すると、フランス語ネイティブの利用者が回答してくれたり、文章を添削してくれたりします。反対に日本語学習者の日本語を添削したり、質問に回答すれば一緒に学び合うことができます。有料コースもありますが、基本的には無料の範囲で十分に活用することができます。
フランス語を読む・聴く機会を増やす
1.~4.までできたらあとはフランス語に触れる時間を増やします。お勧めはFranceinfoです。フランス語のニュースをフランス語で読み、聴くことができます。初めは何を言っているのかなかなか聞き取れませんが、慣れてくると少しずつ分かるようになってくると思います。
Franceinfo
Franceinfo - Actualités en temps réel et info en direct
フランス語を声に出して話す
またしても独学者の壁、スピーキングの練習です。Kのは4.で紹介したHello Talkに自分の発音を投稿する他、自分でスマホのカメラに向かって話し、動画をチェックしていました。自分で自分が話しているところを見るのは、少々恥ずかしいのですが…。「この発音、よく分からないな」「話すのに必死で、顔がちょっと恐い」など、自分を客観的に見ることができます。
最初は抵抗があるかもしれませんが、DELF B2のスピーキング対策のためにもぜひ取り組んでみてください。
まとめ
ここまで、DELF B2に独学で合格した勉強法をご紹介しました。全て真似する必要はないですが、役に立ちそうなところから取り入れてもらえると嬉しいです!