SDGsといえば、
今や毎日のように耳にする単語です。
脱炭素とか、クリーンエネルギーとか、
これからも長らく地球に住んでいくならば
避けて通れない人類の課題ですよね。
だからこそ、SDGsについて知らなければいけないと思いつつ
ちょっと意識高い匂いを感じて
後回しになっていないでしょうか。
そんな方にお勧めなのが、「2030年の世界地図帳」です!
この記事では、「2030年の世界地図帳」の概要と感想をご紹介します。
気になった方は、ぜひ読んで見てくださいね。
「2030年の世界地図帳」の概要
SDGsの各17項目に関わる過去数十年のデータから、
2030年に各国がそれぞれの項目で、
どのような数値をとるかを予測している本です。
2030年の日本の数値に対して悲観的な予測もありつつ、課題について考えるきっかけを提供してくれます。
どの項目も大事で、気づきが沢山ありますが、その中でも特に私が気になった2か所をご紹介します。
デジタルの4つの分類
毎日のように進化していくデジタル分野を「2030年の世界地図帳」では、4つのイデオロギーに分けて説明しています。
私はデジタル分野に疎いという自覚がありますが、有名な企業名や歴史を適度に遡りつつ、4つの類型を説明してくれるので、すんなり読むことができました。
SDGsの課題の中でも、デジタルは落合陽一さんの得意分野のようです。デジタル技術の進歩の流れが整理されているので、現状がクリアに見えてきました。
「世界のデジタル技術の進歩」というと、規模が大きくて掴みどころがないですが、4つの類型に分けて考えてみると、これまで何となく耳にしてきたニュースが繋がります。
4つのイデオロギーがある中で、日本が目指すべき指針を「デジタル発酵」というフレーズで提唱していて面白いです。
先進国における中間層の貧困
これ、今の日本で生活している私にとって、自分の身に直に降りかかるかもしれない事象です。
今は会社員として働いていて、毎月お給料をもらっているわけですが、それがずっと続くとは限りません。
病気になって働けなくなる、シングルマザーになってギリギリの収入で子育てするという可能性が、ゼロではないからです。
「貧困」と聞くと、どうしても「アフリカの話」を想像してしまい、先進国における中間層の貧困に考えが及びませんでした。
「貧困」を遠くの国の話としてだけでなく、今の日本の現状としても認識することで、気づける課題がありました。
感想
SDGsとして掲げられている17の目標について、
- 過去、現在、そして未来の日本は、どのような数値をとっているのか
- そしてそれは各国と比べてどういった位置づけか
パッと見て分かる地図と、難しすぎない文章で解説されているので、SDGs初心者の私には読みやすい本でした!
日本だけでなく、日本の外交を考えるうえでも重要なアメリカ、中国についても、要点を押さえて解説があるのがさらに良かったです。
SDGsは全17項目もあるので、その全てをたった1冊で詳細に解説するのは無理があります。
でも「SDGsのこの項目、もう少し詳しく知りたいな…」というところで、著名人と著者 落合陽一さんの対談ページが補完してくれます。
対談の相手は、
です。
対談が入っていることで、ただデータを追った以上のことが見えてきます。
「SDGsの項目ごとにデータを集めた本」と言ってしまえば、確かにその内容が大部分です。
しかし、そのデータを一般人にも理解しやすい形でまとめてくれたこと自体に、「2030年の世界地図帳」の価値があると思いました。
SDGsにまつわる課題、地球温暖化とかジェンダー平等とか、もっと詳しく知りたいと思った時にも、その入り口として「2030年の世界地図帳」を開くことができます。
引用文献が掲載してあるので、そこから各課題を知るためのヒントを探してみると、効率的に調べられそうです。
まとめ
昨今何かと耳にするSDGsについて、
各項目の現状と日本の立ち位置を分かりやすく解説した本
「2030年の世界地図帳」をご紹介しました。
SDGsについて勉強しなければと自覚しつつも、なかなか行動できていない方は、
まずこの1冊を読んで見てください。
概要はばっちり把握できますよ!
「2030年の世界地図帳」はKindle版でも読むことができます。
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より正確に世界を見るために、「FACTFULNESS」もお勧めです。
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