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【感想】FACTFULNESS(ファクトフルネス)を読んで 世界の見方が変わる本


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テレビを付けたり、ネットを見たりすると、いつも悪いニュースばかり。

             

世界のどこかでしょっちゅうテロが起こったり、明日の食糧もないようなお腹を空かせた子供たちが沢山いたり。女子が受けられる教育が限られていたり、最低限の医療さえ行き届かず、亡くなってしまう人がいたり。

 

 

そんな知らせばかりを聞いていると、「世界はどんどん生きにくく、悪い状況になっている」と感じてしまうのも無理はありません。

 

 

でも、本当にそうでしょうか。

 

 

  • 世界がどんどん悪くなっていると思っている方
  • 多くの地域での貧困や格差は、これからもなくならないだろうと思う方
  • いつも悪いニュースばかりで、暗い気持ちになる方
  • 地球温暖化など世界的に深刻な問題を聞いて、将来が不安な方
  • 世界について、正しい知識が欲しい方

 

 

まずは、世界の現状を正しく把握するために、本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。事態に備えるのは、それからでも遅くありません。

 

 

 

FACTFULNESS(ファクトフルネス)とは

 

FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣(ハンス·ロスリング、オーラ·ロスリング、アンナ·ロスリング·ロンランド/日経PB)

 
 

FACTFULNESS(ファクトフルネス)とは、本書の副題にもなっている通り、

「10の思い込みを乗り越え、データを元に世界を正しく見る習慣」です。

 

 

本書は世界的な名著で、日本でも100万部を達成しました。2020年には5つの賞で1位、大賞に輝く反響ぶりです。

 

 

いつも書店の目立つ位置に置かれ、電車の広告でもよく見かけていたので、ずっと読みたいと思っていました。最近ようやく読み終えたので、読書の記録を残します。

 

 

概要

FACTFULNESS(ファクトフルネス)は、世界に正しい知識を広める目的で、

豊富な資料と著者自身の経験を交えて、

多くの人の思い込みを明らかにし、

正しい知識を持って世界を見ることの大切さを主張した本です。

 

 

本書の内容

第1章 分断本能 「世界は分断されている」という思い込み

第2章 ネガティブ本能 「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み

第3章 直線本能 「世界の人口はひたすら増え続ける」という思い込み

第4章 恐怖本能 危険でないことを、恐ろしいと考えてしまう思い込み

第5章 過大視本能 「目の前の数字がいちばん重要だ」という思い込み

第6章 パターン化本能 「ひとつの例がすべてに当てはまる」という思い込み

第7章 宿命本能 「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み

第8章 単純化本能 「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み

第9章 犯人捜し本能 「誰かを責めれば物事は解決する」という思い込み

第10章 焦り本能 「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み

第11章 ファクトフルネスを実践しよう

 

 

各章のタイトルを見ただけで、思い当たるところがある方もいるのではないでしょうか。

 

 

本書の最初に、私たちがどれだけこれら10個の思い込みを持っているかを示すクイズが載っています。

 

13問の質問は全てA, B, C3つの選択肢中に答えがあるため、ランダムで選んでも33%は正解するはずですよね。

 

 

ところが、ある分野の専門家も、大企業のトップの人たちも、正答率は33%を下回ったのです。

 

 

その理由は、各章のタイトルにある、10個の思い込みです。

 

 

思い込みを乗り越えるための習慣として、本書ではファクトフルネスが提唱されます。

 

 

その中でも、著者が特に大切だと述べている、所得層を4つのレベルに分けて考えることについてご紹介します。

 

 

4つのレベルで考える

ファクトフルネスの中でも特に大切なのが、「(先進国の豊かな)わたしたち」と「(途上国の貧しい)あの人たち」という単純な2つの分類をやめることです。

 

 

代わりに、4つの所得レベルに分けて考えることを、著書は提唱しています。4つの所得レベルとは、以下の通りです。

 

 

レベル1 所得: 1ドル/日。世界におよそ10億人。

レベル2 所得: 4ドル/日。世界におよそ30億人。

レベル3 所得: 16ドル/日。世界におよそ20億人。

レベル4 所得: 32ドル/日。世界のおよそ10億人。

 

 

日本に住む私たちや、著者の出身であるスウェーデンは、当然レベル4に属します。

 

先に述べたような、わたしたち/あの人たちという分け方だと、極貧であるレベル1の暮らしと、水道も冷蔵庫もバイクも手に入るレベル3の暮らしを一緒くたにすることになります。

 

それでは、世界の進歩も貧困者の数も、正確に見えてこないわけです。

 

 

世界の所得レベルは4つに分けられるということを知るだけでも、それまでの貧か富かという分け方とは、見え方が違ってきますよね。

 

 

 

感想

全体として、読んでよかったと思いました。

 

世界の人々の所得、医療の状態、暮らしぶり、人口の増減、出生率、乳幼児の死亡率...。

 

多くの項目について、正しい知識を得るきっかけになりました。

 

 

発見はデータだけでなく、実体験の中から出てくる

私は分厚い本であればあるほど、謝辞を読むのが好きです。

 

こういった大著が多くの人の協力を得てできあがったこと、その協力への著者の感謝の気持ちを読むと、第三者のくせにじんと来るものがあります。

 

 

著者の謝辞の中で印象的だった箇所を抜粋します。

 

 

わたしが世界について学んだことのほとんどは、データを調べたり、コンピュータの前に座って研究論文を読んだりして得たものではない。もちろん、たくさんデータを調べたり、論文を読んできたりしたけれど、世界を本当に知ることができたのは、誰かと一緒に過ごしたり、話し合ったりした経験からだ。幸運なことに、わたしは世界中を旅し、学び、あらゆる大陸の、あらゆる宗教の、あらゆる所得階層の人たちと仕事をする機会に恵まれた。グローバル企業の経営者からも、ストックホルムの博士課程の学生からも、わたしは学んできた。アフリカで極度の貧困の中に生きる女性からも、世界の果ての寒村に暮らすカトリックの修道女からも、バンガロール医学生からも学んだ。ナイジェリア、タンザニアベトナム、イラン、パキスタンの学者からも。エドゥアルド・モンドラーネからメリンダ・ゲイツまで、さまざまな思考家からも学ぶことができた。

 

 

私はこれほどの大著は、机に向かい続けてデータを収集し、分析した結果できあがったものだと思っていました。

 

 

もちろんそれも間違いではないでしょうけれど、著者の発見の多くが医師として、教授として、世界のあらゆる人と出会ったことから得られたものだと感じました。

 

 

世界中のあらゆる地域、国、性別、年齢、所得階層の人と関われる人は、世界でどれだけいるでしょうか。普通は、自分の近くに住む人とか、同レベルの所得階層の人としか接する機会がないとおもいます。

 

 

経験とデータ、どちらも豊富すぎるほど積んで集めて分析し、世界に正しい知識を広めるためにできた本なのです。

 

 

10年おきくらいで内容を更新して発行してほしいほど、あらゆる分野のデータが分かりやすくまとめられていました。

 

2030年、2040年にはどのような世界になっているのか、気になります。本書を読んだことで、きっと今より良くなっていそうだ、という希望が持てました。

 

 

著者が自身の体験を共有してくれたから、理解できたこと

著者の実体験に基づいて、思い込み本能を説明してくれている点に、好感が持てました。

 

大著を残した医師・教授であっても、本能から来る失敗談があることに、ある意味ほっとします。

 

 

時にその失敗が自分の命に関わったり、他者の死につながる内容だったりと、重大なものもありました。それだけに、公表したくないものもあったそうです。

 

その例を出してくれたお陰で、私はより一層、思い込みの要因を理解することができました。

 

 

厚い本だけれど、著者の体験が色濃く、飽きることなく読み切れました。本の厚みに躊躇している方がいれば、大丈夫ですよ!と言いたいです。

 

 

まとめ

「世界の教養」として読んでおきたい「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」をご紹介しました。

 

世界は悪いものではないし、これからもきっと少しずつ良い方向に向かっていく、という希望を持てる内容でした。

 

 

それは決して安い励ましや、極端にポジティブな見方ではなく、データに基づいた事実です。

 

 

本書を読む人が増えれば増えるほど、世界から少しずつ、余計な心配や恐れが減っていくと思います。

 

気になった方は、ぜひ読んでみてください。お勧めです!

 

 

補足資料

ギャップマインダーテスト

本書の冒頭で登場する、正解率が33%を下回るクイズです。

 

何問正解できるか、試しにやってみてください!

 

 

Gapminder Test 2017 | Gapminder

 

 

ドル・ストリート

普段の生活でなかなか出会えない世界の人の暮らしを、少しのぞかせてもらえます。

 

こういうサイトがあったら面白いのにな、と考えたことはあったのですが、私が知らなかっただけで、もうありました!写真で見ると、イメージがより深まりますよね。

 

1つのサイトでここまで詳しく写真を集められたのは、とても画期的だと思いました。

 

 

Dollar Street - photos as data to kill country stereotypes

 

 

著者のTED Talks

わずか20分弱の動画に、目から鱗の内容が凝縮されています。

 

日本語字幕もついていますので、「まずは概要だけでも知りたい」という方は、ぜひこちらを見てみてください。

 

 

How not to be ignorant about the world | Hans and Ola Rosling - YouTube

 

 

本ブログで紹介した本

世界のことをもう少し知りたい方に、記事をご紹介します。

 

 

イスラームとその経済について。

knonononai.hatenablog.com

 

 

※タイの暮らしや文化について。

knonononai.hatenablog.com

 

 

※ネパールの暮らしや文化ついて。

knonononai.hatenablog.com

 

 

※愛用しているオススメのしおり

knonononai.hatenablog.com