こんにちは、Kのです。2021年の終わりに、2021年7月~12月の半年間で読んだ22冊の中から、特に面白かった5冊を紹介します。
- 2022年からはもっと本を読みたい
- 世界の文化に興味があるけど、専門的な本は難しそう…
- 一社会人が、どんな本を読んでいるか知りたい
という方の参考になったら嬉しいです。
私の半年の読書量はこんな感じです。
2021年7月 5冊
2021年8月 5冊
2021年9月 3冊
2021年10月 4冊
2021年11月 3冊
2021年12月 2冊
絵本、小説、教養、ビジネス書、自己啓発系、学術書...割と幅広く読んでいると思います。違ったジャンルの本の間になにかしら共通点を見つけられた時、嬉しくなります。
もちろん、働きながらも私よりずっと多くの本を読んでいる方も沢山いらっしゃいますよね。
読んだ量で比べるなら、私は「読書好き」のレベルです。
いわゆる読書家の方と比べて特徴があるとしたら、私は他の方よりも、世界の文化といった分野の専門書はよく読んでいる方かなと思います。
面白そうな本がありましたら、ぜひ読んでみてくださいね!
- 教養: 世界の見え方が変わる、日本でも100万部を達成したFACTFULNESS
- 小説: 男性優位な社会に疲れてしまったら 持続可能な魂の利用
- 絵本: 翻訳技術が発達しても、言語を学ぶ理由はここにある 翻訳できない世界のことば
- 教養: 国家って、なんで必要なんだっけ? くらしのアナキズム
- 学術書: 資本主義だけで、これから先もやっていけるの? イスラーム金融
- まとめ
教養: 世界の見え方が変わる、日本でも100万部を達成したFACTFULNESS
FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣(ハンス·ロスリング、オーラ·ロスリング、アンナ·ロスリング·ロンランド/日経PB)
- 世界の現状をもっと知りたい
- データの正しい見方を学びたい
- 世の中は、どんどん悪くなっている気がしてしんどい
という方にお勧め!
日本でも100万部を達成し、2020年には5つの賞で1位を獲得している本書。私が紹介するまでもなく、既に読んだという方もいるでしょう。
人間が世界を見るときにしてしまう10の思い込みを指摘し、どうやってそれを乗り越えていくかを提案してくれます。
ロスリング氏は、医師として世界の最貧国で働いたり、教授として優秀な医者の卵たちに教えたりする中で得られた、豊富すぎる知見をデータ分析に役立てています。
私が特に印象的だったのは、「(先進国の豊かな)わたしたち」と「(途上国の貧しい)あの人たち」という分け方をすべきではないという指摘です。世界をたった2つの分類にしてしまっては、事実が見えなくなってしまいます。
代わりに、4つの所得レベルに分けて考えることがポイントなのです。
※詳しくは、こちらの記事で紹介しています。
小説: 男性優位な社会に疲れてしまったら 持続可能な魂の利用
持続可能な魂の利用 (松田 青子/中央公論新社)
- 男性優位な社会に疲れた
- 会社のおじさんが何考えているのか分からない
- かっこいい女性アイドルが好き
という方にお勧め!
小説については、普段から沢山読むというよりも、話題になったものを読むことが多いです。本書は2020年に発売された本で、どこかで紹介されたのを見て気になっていました。
この国から「おじさん」が消えたらーーー。
男性優位な社会構造、政治家も会社のトップもおじさんだらけ。国にしても企業にしても、大きな決定を下せる人のほとんどはおじさんなんですよね。
国として「男女平等」を掲げてはいるものの、掲げているうちは、それが実現されていないことの表れでもあります。
この小説のポイントは、年齢が上の男性を「おじさん」と一括りにして責め立てているわけではないということです。女性、または若い男性でも「おじさん」の特徴を持っていることは十分あり得ます。
「おじさん」社会に疲れてしまったら、その理由を探ってみませんか。
※詳しくは、こちらの記事で紹介しています。
絵本: 翻訳技術が発達しても、言語を学ぶ理由はここにある 翻訳できない世界のことば
翻訳できない世界のことば (エラ・フランシス・サンダース/創元社)
- 語学が好き!
- 子どもに、外国語に興味を持ってほしい
- 言葉と文化のつながりに興味がある
という方にお勧め!
※詳しくは、こちらの記事で紹介しています。
教養: 国家って、なんで必要なんだっけ? くらしのアナキズム
くらしのアナキズム (松村 圭一郎/ミシマ社)
- 政治家が何をやっているのか分からない
- 災害時など、近所に頼れる人がいない
- 人との関りが面倒だと思うけど、最小限の接触だけでいいのか不安
という方にお勧め!
学術書と教養の間のような本です。専門書ほど堅苦しくないけど、先行研究が沢山引用されています。
次に紹介する「イスラーム金融」しかり、私の中の2021年下半期読書キーワードの1つが「アナキズム」でした。
「アナキズム」と言うと、なんだか危ない匂いがするというか、無法地帯のようなイメージがあるかもしれません。
しかし、本書はタイトルの通り、私たちの「くらし」の中で、個々人が実践できるようなアナキズムが描かれています。
そもそも「アナキズム」というキーワードが気になったのは、「ブルシット・ジョブ」の著者、デヴィッド・グレーバーの本を読んでからでした。
本書でも、「そもそも国家って必要なの?」「政府って私たちに何をもたらしてくれたの?」という疑問を、熊本自身やコロナ禍でのパンデミックを例に紐解いていきます。
「若者の政治参加って何から始めたらいいんだろう?」という方に、お勧めの1冊です。
※詳しくは、こちらの記事で紹介しています。
学術書: 資本主義だけで、これから先もやっていけるの? イスラーム金融
イスラーム金融ー贈与と交換、その共存のシステムを解く(櫻井 秀子/新評社)
という方にお勧め!
会社に雇われている私は、自分の労働力を、月々の安定したお給料と引き換えにしています。自分が大いに関与している資本主義経済なのに、仕組みを説明できるほど理解していないよなあ。
そんな思い付きから、2021年下半期は、経済に関する本を何冊読んでいました。
読書するうちに気になったのが、「イスラーム金融」という言葉です。
「イスラーム」というと、世界三大宗教の1つで、豚肉を食べられなかったり、女性は髪を隠さなければならなかったり、というイメージがあるかもしれません。
宗教に対する信仰心が薄い、もしくはほとんどない生活をしていると、「イスラーム」は遠い国の文化な気がしてしまいます。
だからこそ、私たちとは異なるお金の移動の仕方があることに、全く気が付かずにいました。
商品と貨幣の交換は、ほんの数秒で行うことができますが、本書ではもっと長期的な相互関係を想定した、無償で行われる贈与に着目しています。
※詳しくは、こちらの記事で紹介しています。
まとめ
2021年下半期に読んだ22冊の中から、特に面白かった5冊をご紹介しました。気になる本はありましたでしょうか。
2022年も、いろんなジャンルの本を読みたいです。
それでは皆様、よいお年を!