留学が難しい昨今ですが、コロナの状況が落ち着いてきたら留学を検討している方もいるのではないでしょうか。「語学留学」で検索すると「意味がない」という意見が出てきます。その理由は主に2つあるようです。
- 短期間の滞在では、その言語を流暢に話せるようにはならない
- 国内でもオンラインなどで語学を勉強できる機会が増えている
Kのも上記2つの意見に賛成します。では、留学しなくても国内で勉強するだけで、語学習得できるでしょうか。
今回はイタリア語を留学で、フランス語を国内で独学で習得した経験から、語学留学に意味があるのか考えたいと思います。イタリア語ではCILS B2、フランス語ではDELF B2を取得しているので、どちらの言語も資格的には同レベルと言えます。
留学で得られる「一生の友達」「かけがえない時間」など今回はいったん置いておいて、語学力のみで判断します。
※CILS B2を取得した勉強法はこちら↓
DELF B2を取得した勉強法はこちら↓
イタリア留学→CILS B2取得
イタリア語は留学前は自己紹介ができる程度でしたが、1年弱の留学でリスニングとスピーキングは確実にレベルアップしました。
- イタリア人とルームシェアをしていたこと
- イタリア語で現地の学生に混ざって授業を履修していたこと
が大きな要因です。逆に言えば、イタリアに1年弱住んでいても必要最低限のイタリア語しか話さず、友達とも英語でコミュニケーションをとっていれば、イタリア語は上達しなかったはずです。ライティング、リーディングに関してはイタリア留学中も帰国後も、イタリア人の友達に教えてもらいながら勉強を続けました。
フランス語独学→DELF B2取得
フランスには旅行でも行ったことがなく、フランス人の友達もおらず、独学で勉強しました。大学で第二外国語として履修していましたが、大学の授業だけでは到底DELF B2は取れません。イタリア語でB2を取得していたため「フランス語でも頑張ればとれるのでは…?」という根拠のない慢心からB2を目標にしました。
DELF B2をとるためのフランス語学習だったので、口頭試験で行うようなフォーマルな受け答えは理解できるのですが、友達と冗談を言い合うような文は理解が難しいかもしれません。
留学と独学で得られるものの違い
現地で学んだイタリア語と完全独学のフランス語、どちらもB2レベルですが詳細な理解度は多少異なります。
留学しても言語が流暢に話せるとは限らない
大前提として、留学しても現地で積極的にその言語を使って生活しなければ、流暢に話せるようにはなりません。そのため現地の言葉でのコミュニケーションが億劫だと思ってしまう方には、留学をお勧めできないと思います。
国内で独学でもB2レベルであれば習得が可能
その言語ができる証拠として資格取得を目標にしているのであれば、これは勉強法次第で国内独学で達成可能です。適した参考書と勉強時間の確保ができれば、あとはその人の努力にかかっているのではないでしょうか。
語学力の面から見て、留学でしか得られないもの
イタリア語とフランス語、どちらもB2ですが、大きな違いがあるとすれば
- イタリア語(留学)の方が対応できる場面が多い
- イタリア語(留学)の方がその言葉が発せられた文脈を理解しやすい
ということです。
フランス語は試験に受かるために勉強していたので、フォーマルではない会話の方が難しく感じます。フランスに住んでいたわけではないので、フランス人がどんなタイミングで挨拶するのか、許容される冗談はどのレベルかということは正直分からないところです。
まとめ
留学と独学で言語を習得した経験から、2つの言語習得で得られるもの/そうでないものをまとめました。資格を目標にするのであれば国内での学習で済みますが、その言語をシチュエーションも含めて理解したいのであれば、留学して現地の言葉である程度の期間過ごすことが効果的だと思います。
語学留学って意味あるの?という疑問に対する答えになっていれば嬉しいです。